「肺癌検診はあなたを肺癌から守ります」
肺癌検診をぜひお受け下さい。

埼玉県医師会がん集団検診医会 肺がん集検部会長 尾形 利郎


【質問1】

「肺癌にならない方法はありますか?」

【質問2】

肺癌検診は有効でしょうか? また放射被爆などによる健康への影響はないのでしょうか?

【質問3】

日本では高齢者肺癌が増加していると聞きましたが何故ですか? その対策として良い方法があるのでしょうか?


【質問3】日本では高齢者肺癌が増加していると聞きましたが何故ですか? その対策として良い方法があるのでしょうか?

【回答】
高齢者肺癌が増加している理由:
(図7)高齢者の肺がんは特に増加しています 図7は単に高齢者人口の増加による肺癌罹患率の上昇だけではなくて高齢者は若い人にくらべて肺癌になり易いという事を示しているといえます。
 肺癌の発生母地である気道の表面の細胞は、人間が呼吸を続ける限り、空気中の埃、細菌、ウィルスなどの刺激を受け易くまた活発に働いていますからどんどん新しい細胞に交替して行きます。高齢になるという事は、細胞分裂の機会も増えますので、遺伝子異常のある 突発変異細胞ができる可能性が増加します。このような細胞は正常細胞に較べて癌細胞になりやすいので高齢者肺癌増加の一つの原因と考えられます(質問 1参照)。

対策:
  直径が 10mm以下の肺癌ですとリンパ節やほかの臓器に癌が拡がっている事が極稀なので、小さい手術(3cm程度皮膚を3ヶ所切って胸腔鏡という道具を使って病巣を切除します)や癌病巣のところだけ放射線を照射する方法(癌病巣を中心に放射線の線源を360°回転しながら照射します)や、癌が気管支の壁の軟骨を越えて広がっていなければレーザ光線とそれにあった色素を使った治療で生活機能を低下させないで肺癌を治す事ができます。
 しかし、このような治療で治す事の出来る肺癌は全てではありませんが、肺がんによる咳、痰、血痰、胸痛などの症状は殆どありません。ですから自覚症状がなくてもぜひ肺癌検診を受診され安心して生活されたらいかがでしょうか。肺癌検診はたとえ肺癌であっても 早期発見が可能 なので肺癌を治す事は勿論治ったあともそれぞれの年齢にふさわしい日常生活が楽しめる健康状態を維持できる検診方法です。
 肺癌検診は40歳以上の男女を検診対象にしていますので高齢者肺癌の増加に対応するためもっとも重要な医療対策といえます。 県民の皆様方がぜひその機会を活用される事を切望いたします。

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